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文化のデコボコ

コラムニストの天野祐吉さんが亡くなられた。

朝日新聞の「CM天気図」を楽しみにしていたのに残念。

この人の持ち味は何と言ってもその「切り口」だ。

ジャーナリズムは物事を「正面」から見据えて、事実に基づいて書くのが基本であること論をまたない。

が、正面からだけでは全てが社説か事故の記事みたいになってしまって、つまらないことはなはだしい。

少し「角度」をつけて物事を見てみることが大事なのだ。

ほんの少し「斜め」にその事象を見て、語ることによって面白い記事になる。

スキャンダルを売りにしている週刊誌などは、真裏から、つまり180度の角度で物事を見ることによって、読者の興味をそそり販売数を増やそうとするわけだ。

もっとも実話系週刊誌や東スポなんかはどういう角度で取材しているのかは俺様には分からないけど。

 

その絶妙な「切り口」の天野さんの絶筆となった16日付けのCM天気図。

巨大な企業と政治の圧力が強くなってしまうと、地球が「文化のデコボコ」を失った「のっぺらぼうの星」になってしまうのではないかと、彼は危惧する。

たとえば、地球上の人たちが、みんなユニクロを着て。ビッグマックを食べながらトヨタのクルマに乗っているのを想像するだけで気持ちが悪い、と続く。

「文化のデコボコ」かぁ、いい言葉だね。

 

最近全日本MXに遠征したりするので、以前よりも圧倒的に高速道路の利用が多いのだけど、あのプリウスの多さは尋常ではない。

極めてすぐれた工業製品なのだから、仕方がないといえばそれまでなのだが。

走っても走っても周りはプリウスって感じ。

デコボコ感がまるでない。

もっとも銀行などの事務員さんの手元を見れば、おそらくトンボかゼブラか三菱のボールペンなのだから、クルマもその方向に向かっているのかもしれない。

 

そういえば昔何かのサスペンスか推理物の中で、逃亡を企てる犯人がレンタカーを借りる際に(目立たないために)「白のカローラ」にしてくれ」ってシーンがあったけど、今だったら「白かシルバーのプリウスにしてくれ」って言うのかな。

 

 

 


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